定期テスト対策は授業当日から|思い出す復習の効能

「今日の授業では、何を習った?」
そう聞かれたとき、教科書やノートを見ずに説明できるでしょうか。
授業中には理解できたと思っていても、家に帰るころには内容が曖昧になっていることがあります。これは珍しいことではありません。一度理解したことでも、使わなければ少しずつ忘れていくからです。
そこで取り入れたいのが、授業を受けた日の「思い出す復習」です。
ノートを読む前に、まず思い出す
復習というと、教科書やノートを最初から読み直す姿を想像するかもしれません。
しかし、文字を目で追っていると、実際には覚えていなくても「知っている」「分かっている」と感じやすくなります。大切なのは、教材を見る前に、頭の中から学習内容を取り出してみることです。
例えば数学で一次方程式を習った日なら、ノートを閉じたまま次のことを考えます。
● 方程式を解く手順はどうだったか
● 移項すると符号が変わるのはなぜか
● 今日解いた問題を、もう一度自力で解けるか
うまく説明できなかったところが、現在の理解が不十分なところです。
教科ごとに「思い出し方」を変える
英語で新しい文法を習った場合は、文法の形だけでなく、その文法を使った英文を一つ作ってみます。
例えば、不定詞の名詞的用法を学んだ日なら、「to+動詞の原形」という形を思い出し、「私は本を読むことが好きです」などの英文を、何も見ずに書いてみます。理科で光合成を習った場合は、「何を取り入れ、何をつくり、何を放出するのか」を図にしてみます。社会で江戸幕府の仕組みを習った場合は、幕府と藩の関係や、大名を統制するための制度を自分の言葉で説明します。
このとき、完全に思い出せなくても問題ありません。思い出せない部分を見つけること自体が、復習の大切な目的だからです。
「思い出す・確認する・もう一度」が基本
授業当日の復習は、次の3段階で行います。
1.何も見ずに思い出す
その日の授業内容を、口頭で説明する、紙に書く、問題を一問解くなどの方法で再現します。
2.教科書やノートで確認する
思い出せなかった部分や、説明が曖昧だった部分を確認します。最初からすべてを読み直すのではなく、自分に足りなかったところを重点的に見ます。
3.教材を閉じて、もう一度やってみる
確認して終わりにせず、もう一度何も見ずに説明したり、問題を解いたりします。ここで自力で再現できれば、その日の復習はひとまず完了です。
全部で10分程度でも構いません。長時間ノートを眺めるより、短時間でも頭を使って思い出す方が、学習した内容の定着につながります。
なぜ「思い出す」と覚えやすいのか
記憶から情報を取り出す学習法は、「検索練習」または「想起練習」と呼ばれます。
学習心理学の研究では、同じ内容を繰り返し読むだけの場合と比べて、一度学んだ内容を思い出す練習を行った方が、後になっても記憶が残りやすいことが示されています。
ただし、授業当日に一度思い出せば、ずっと覚えていられるわけではありません。数日後や週末にも同じ内容を確認することで、さらに定着しやすくなります。
「分かった」を「自分でできる」に変える
定期テストで求められるのは、先生の説明を聞けば分かることではありません。問題を見たときに、自分で必要な知識や解き方を思い出し、答えを出せることです。その力は、テスト直前だけで急につくものではありません。授業を受けた日に少し立ち止まり、「今日は何を学んだか」「自分だけで説明できるか」を確認する。その小さな習慣が、テスト前の負担を減らし、安定した得点につながります。
紅人会では、授業内容を理解するだけでなく、生徒自身がもう一度考え、自力で再現できるようになることを大切にしています。家庭学習の進め方や定期テスト対策でお困りの方は、LINEまたはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。




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