教え方の緩急|何を話し、何を考えさせるか?
教える、という行為は
引き算思考が重要です。
何でも話せば、何でもすんなり
インプットしていく機械とは違い、
人には興味関心という個性があり、
関心から外れたものはなかなか
受け入れられず、関心のあるものは
自ら掴みにいこうとし、さらに
考え方を発展させていきます。
この辺が、機械と人との
大きな違いであり、人の
魅力の部分にもなります。
ですから、教える内容を
引き算して、自分で考える余地を
いかに残すか?みたいな思考は、
人に何かを伝えるときに
とても大切だと思います。
今回は算数を例に話をします。
|基礎は教えてしまう
小学生相手ですと、
何でも原理原理と細かく
成り立ちを説明しても
ピンとこないことが多く、
冗長になってしまうことも
多いです。
ですので、誰でもわかるような
基本はスパンと教えてしまう方が
逆にしっくり来ることが多いです。
特に塾の指導は時間も限られるため、
何でもかんでも「思考力」の名のもとに
どうでもよさそうなことまで
丸投げするのは良い指導とはいえません。
もっと考えるべきテーマは
別にあるのです。
考えるべきテーマ、というのを
見極め、最小、最速で基本を
習得させ、すぐにテーマ学習に
移行してゆくスピーディさも
当塾の持ち味です。
もともと難関中学受験指導の
畑で育ってきた私にとっては
むしろ得意分野です。
|中学受験の基本は具体思考
たとえば、代表的なものは数列です。
これ、公式を教えてもいいのですが、
それだけ覚えてきました、みたいな子を
上手に削ぎ落とす問題が用意されることが
大半であり、書きながら、
法則を掴んで、自分で整理して、
具体的に処理するプロセスが
鍛えられている子の方が
最終的には強いです。
書き出しの手順をきっちり教えて、
そこから分かることを日々整理する
地道なトレーニングが必要で、
ここは、考えさせる部分になります。
次に、割合や速さです。
たとえば、時速42kmで20分移動した距離を
求めるとします。
これは、6年生の領域ですね。
42×20/60がすぐに導ければ
話は早いのですが、それが
いつまでも分からないという子も
まあそれなりにいます。
1時間で42kmということは、
60分で42km進める速さです。
ここで、60分と20分の線分図でも描いて
一回60で割らせて、それを20コ分
進めるようなやりかたですと
分かる子が出てきます。
結局、単位量とか割合が
分からないときは、
小数倍や分数倍といった
5年生や6年生で習うやり方が
しっくりきていないのであって、
4年生のやり方まで落とせば
分かっている、みたいなことは
結構あるのです。
いまそれがわかっていなくても、
それは「解けない」理由には
ならないのです。
割合の考え方も、
たとえば、15の0.3倍とか。
これも、15を1倍として、それを
10等分した1.5を3コ分集める、
みたいなやり方をさせると
しっくりくることがあります。
これもまた、4年の考え方ですが、
ここで分かって、5年や6年の
割合で詰まっている場合は、
まあ5年内容とか6年内容で
確定でつまずいているといえます。
しかし、解くことはできます。
だから、分からなくて手を止めているのは
昔の考え方から飛躍した感じになり、
今のやり方が分からないから
「解けない」と手を止めるケースが
ほとんどだったりします。
図形はこれらとは違い、
多少センスも問われますが、
センスというのは、圧倒的な
努力と遊びによって磨かれるので、
ここら辺の鍛え方は上の2つとは
多少趣向が変わるかとは思いますが、、
ただ、今の内容が「解けない」というのは、
分からないからではなく、
糸口、切り口を作れていないからであり、
つまずきを放置した結果、
理解の断絶が起こっていると
考えられます。
強引になんらかの公式として
教えても、やっぱりひねられると
手が止まってしまうのは
正しい公式に頼ろうとしすぎて
いるからなのではないかな、と。
ただ、最終的には、
8/15を3/4倍したりとか、
抽象度の高い処理を
できるようにならなければならないため、
たくさんのトレーニングの中で
「そういうことだったのか」と
しっくりくる必要はありますが、
それでも、計算ができない子は
ほとんどいないため、
やはり割合を合成したりする時も、
分からなくても、
一回4等分して3をかける、しか
まだできないならば、もうそれでも
構わないのではないかな、と。
というか、1/4×3はもはや3/4なので
ほぼ完成でいいのではないかな、と。笑
解けないよりはるかにまし、と言いますか、
むしろ、どんな問題でも手持ちの
道具で思考できる強者ですら
ありますよね。
結構、後に成績上位にのぼる子を見てると、
そんな具体的な操作が極めて
洗練された結果、よく分かんないけど
何でもできる子が完成された、
みたいなケースは多いです。
お伝えしたいのは、分からないから
手を止める、のではなく、
分かる手段でゴリ押せる力を
持つ小学生は、予後が良いということです。
決まったやり方でしか解けない子は
決まった型にハマらなければ
解けない、と諦めますから、
うちの受験生の強さはまさに
その辺にあると思っていますし、
進学後に伸びる子は、しっかり
その辺を鍛え切った子です。
|新しい思考を生み出す
なんでもシンプルに全部教える、
みたいな効率性を突き詰めた
足し算型の
パッケージを用意したことは
これまでもありました。
しかし、どうも応用問題に弱いと言いますか、
テキストを外れた内容が出ると
途端に手が止まる、みたいなケースは
結構散見されたんです。
できないと手が止まる、
できないとつまらない、
答えを見る、答えのやり方を覚える。
どこかで頭打ちになります。
幸い佐賀はそこまでの超難関がないので
表面化はしませんが、私は
この、分かってるようで実は
本質的な力がついていない弱さ
みたいなものを問題視してきました。
今持っている力で生み出せそうな
思考は何か?
解決できて嬉しい問題は何か?
教えるのではなく、教えてきたことを
使って考えられないか?
子どもが賢くならなければ、
子どもが主体的に思考しなければいけない。
足し算型の思考で教えるのは、
限界があります。
極めて賢い子を除き、
まだ切り開いた経験のない子に
学問する楽しさを教えるには
まだやるべきことがある、と。
|中間層から上位層へ
はなっから賢くて、ガンガン勉強したくて、
競争環境に身を置いて、超難関を目指す、
というならば、当塾は物足りないかも
しれません。
生徒全員がそう望むなら当塾は
喜んでそうしますが、あえて、
棲み分け、バランスを考え、
今の体制、今の料金体系を
作ってきました。
だからといって、成績が良い子が
在籍していないというわけでもなく、
やり方、スタイルが好みに合うと
選んでくださった保護者の方もおります。
なんとなく、勉強のやり方、
コツが掴めないとか、
学習習慣が身につかないとか、
分からない問題への対処法が分からないとか、
今のやり方があっているか分からないとか、
いろんなお悩みがあるかと思います。
もしそのような方がいらっしゃいましたら、
お気軽にLINE公式アカウントより
ご相談下さい。
通う、通わない関わらず、
色んなお話を伺うことで、
わたし自身も勉強させて
いただいております。
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